クマ研日記 2004年11月
11月26日(金) 参加者:S濱、T永け、N村、N脇、H田、H垣、S東、T田
早朝6時。東京駅に8人の若者が降りたった。
早朝ということでさすがに人が少ない。ふん!東京も大したことねえな!
一行はまず荷物を預けるために新宿駅へ向かう。
路線図をみるとやたらとゴチャゴチャしている。ははぁ、この丸いのが山手線ってやつか。
どっち方面に向かえばいいのかよく分からないが、まあ丸いから問題ない。電車も意外と空いていて拍子抜けもいいところだ。
新宿駅もまあ広いっちゃ広いが、アイコさまがいらっしゃればおそれることは何もない。
ロッカーに荷物を預け、監視カメラの前で軽くはしゃいでみる。
さてどこへ行こうか?ひとまず朝飯だろうということで新宿にくりだすことにした。
駅の壁の地図を眺める。S東くんがなんとなくその地図に触れた瞬間、地図のバックライトが光った!「おぉーっ!!」
おもわず感嘆の声をあげてしまった一行に、次第に増え始めた通行人の視線が集まる。
さて新宿。なんだかゴチャゴチャしてるしゴミも散乱していて空気も悪い。
まずコンビニを探す。ホソのおぼろげな記憶を頼りに。まあ、見つからなかったけれども…。
朝食はマクドナルドで摂った。関西人が3名ほど「マックじゃなくてマクドだ!」と吼えていたがどうでもいい。
朝食を食べながらこれからどうするか考える。学会は16時から。それまでせっかくだから東京観光だ。
はじめに向かったのは明治神宮。立派な森に一同感心。
S東くんとトニーは二人して鳥居を抱擁。だいすけと僕は参道で猛ダッシュ。S濱さんは巫女さんばかり見ている。
みんなで大御心を買う。これが結構当たっていて大満足。
三鷹の森ジブリ美術館に行こう!という話がでて、予約するためコンビニへ。
ところが16時からの回しか空いていない。学会も16時から。あきらめるしかない…。
この時点ですでに一同に疲れの色が。足がフラつく。ヤッコのエネルギーでさえ東京の灰色の空の下では薄れてしまうのか。
それでも僕らは行かねばならない。パンダが僕らを待っている。
そんなわけで次にやってきたのは上野動物園。早速パンダを観に行く。
室内展示のオスのリンリン。奥の方で座ったままピクリとも動かない。ホントに生きてんのか?アレ。
野外展示のメスのシュアンシュアンはむこうを向いて寝ていて背中しか見えない。
それでもオリの前には人の群れ。あきらめてそこを立ち去ろうとしたとき突然歓声があがり、慌てて駆け戻る。
シュアンシュアンが動いた!その立ち居振る舞いのだらしなさには目を見張るものがあった。
ゾウを眺め、サルはスルー。バクは気持ち悪いなぁ、などと考えながら昼食。
フラミンゴは着色料でも使ってるのかと思うくらい色鮮やか。女性陣の目はキリンの臀部にくぎづけ。
時間がおしてきたのでゴリラとトラをちょっぱやで見て、記念写真撮影。改修工事のためクマ舎が見れなかったのが残念だった。
16時に間に合わない!急ぐ一行。
急いだ甲斐がありまして16時ジャスト。三鷹の森ジブリ美術館到着!
いや〜間に合ってよかった。学会? …仕方ないじゃない。
展示物は興味深いものばかり。テンションが上がり疲れも吹き飛ぶ。
でかいネコバスがあってちびっこがたくさん遊んでいた。
混ざって遊びたかったが保護者の目もあり、成人男性としては耐え忍ぶしかなかった。
建物内はとても複雑な構造になっていた。わざと子供がまいごになるような作りにしたらしい。
だから探索してまわるうちにいつのまにか女子トイレに迷い込んでしまった男がいたとしても、何ら卑下することはない。
土産屋でだいすけとトニーはパズルと額縁を購入。額縁は岐阜でも買えるのでは?と思ってもそこは突っ込んではいけない。
美術館を満喫し、いい気分で三鷹駅へ。いい一日だった。
例によって路線図の前でたむろし新宿への戻り方を考えていたその時!目の前に差し出された警察手帳。
「なに人?」 「…?
にっ日本人です。」
警察は去っていった。中国人グループだと思ったらしい。テンションは一気に地に落ちた。
それから満員電車にもまれ、だいすけとトニーは額縁がへし折れるのではと気が気でない様子。
S東くんと僕はもみくちゃにされすぎてなんだか笑えてきた。
新宿駅で友達の家に泊めてもらうアイコさま、ヤッコ、ホソと別れ、男たちはまた満員電車にもまれながら府中へ。
駅から旅館までかなり歩いて、着いたときにはもうクタクタ。
しかし『学会のときは焼肉を食う』という変な決まりがあったため、また出かけるはめに。
焼肉屋を探してまたウロウロ歩き、ようやくよさそうな店を見つけて晩飯にありついた。
この頃、銀次が単身東京に向けて岐阜を出発。
肉を平らげた僕らは旅館に戻り、風呂を済ませ、2日ぶりに布団に入った。