クマ研日記 2004年1月
1月7日(水) 参加者:T永け、T永と、N村、M瀬
朝9時。集合場所に集まったのはCK、銀次、僕の3人だけ。
こんなことで驚く僕らではない。クマ研では集合時間を守る人の方が珍しいからだ。
「必ずみんなやってくる。」
メンバーを信じる心が3人を支えた。
しかし誰も来ず、そのかわりにキャンセルのメールが続々と寄せられた。肩を落とす3人。
残された希望は特攻隊長トモだけだ。しかし電話をかけても出ない。
「絶対寝ている。」
トモくんを信じる心が3人を支えた。
家まで押しかけてドアをコンコンと叩いてみたが反応はない。これでは起きないか。
ゴンゴン叩いてみた。反応なし。
ガンガン叩いてみた。反応なし。
ズゴンズゴン叩いてみた。隣の部屋の人が迷惑そうに顔を出した。
ガンゴゴガンゴゴ叩いてみた。ついにドアが開き、トモくんが不機嫌そうに現われた。
こうして、2004年の新年会はたったの4人で始まった。
トッポに乗り込み、萩原町にある岐大付属演習林に向けて出発。
その道中、4人で演習林で飲んでもつまらないのでどこかへ遊びに行こう、というはなしになった。
この人数、そしてこのメンバーなら多少の無茶はできる。
『黒部ダムに行って地上の星を歌う』
という魅力的な案が出てみんな大興奮。
予行練習と称し、地上の星を歌いながら北上を続けた。
道の駅明宝で休憩。食べ盛りのぼくらは土産屋で試食をモリモリ食べる。
タマゴ形のボールに心を奪われた銀次が一言。「みんな買いましょうよ。」
なぜみんな買わねばならないのか。
それでもノリで買ってしまう自分が憎い。結局全員がタマゴボールを買った。
明宝といえばハム。ハムを買っていって第2回クマ研ハム祭りを催そうかというはなしになったが、そこはなんとか踏みとどまる。
昼飯としてフランクフルト等を買い、車内で食べた。CKは食いすぎだ。
馬瀬村でウシと出会い、心を通わせる。しばらく戯れたあと名残を惜しみながら別れた。立派な食肉になれよ。
その後軽く逆走したりしながらも萩原町に入った。しかしここから先の道を知るものがいない。
1年前の記憶の糸を必死に手繰る僕とCK。どこかで左折したはず。しかしどこで左折したのかわからない。
散々迷ったあと、S濱さんに電話して聞いてみた。『はじめから聞けばいいのに』と思うのは素人だ。
電話で誘導してもらっている最中に小さな公園を発見。「すいません。公園見つけたんで遊んでいきます。」
CKは電話を切った。
エネルギッシュに心ゆくまで遊び、我にかえって再び演習林を探す。
JAの売店で道を尋ねてみると、左折などしないことが発覚。お礼にフルーチェを買って去った。
無事演習林に到着。予定より大幅に遅れたため、黒部ダム地上の星ツアーは次回に持ち越された。
荷物をおろし、近場の下呂に向かう。国道41号沿いにあった破廉恥なシマウマ像は僕らの心を掴んだ。
下呂で足湯に浸かり、旅の疲れを癒す。『下呂牛乳』というそそられないネーミングの牛乳が売ってあったが買わなかった。
下呂の町を散策する。チャップリン像で散々遊び、何もない川沿いを歩いた。
別の足湯を発見し、また浸かる。気持ちよすぎてダメ人間になりそうだ。長時間浸かりすぎて足がフラフラになった。
腹が減ったのでめし屋を探すが、どういうわけかどこも閉まっている。
ウロウロ歩き回り、アーチの架かった下呂大橋を無駄にダッシュで渡って、ようやく大衆食堂を発見。
晩飯を終え、安い銭湯へ。おもむろに着衣を脱いでヌード仕様になり、体を清めて湯船に浸かる。
…妙に深い。アップアップしてゆったりできない。
打たせ湯はなぜか脱衣所から丸見え。裸身を惜しげもなく晒しながら湯に打たれる。
銀次は貸切状態の露天風呂で男のシンクロに興じていた。
ライトアップされてより破廉恥になったシマウマ像の前を通って演習林に戻る。
演習林はあっという間に雪が深くなっていたため、チェーンを装着して登った。
雪があったらはしゃぎたい年頃のぼくらは早速かまくら作りを開始。ところがトモ隊長は寒さに尻込みし、建物から出てこない。
CKはピンクヘルメを装着したまま技官さんと真顔で話し、目を逸らされる。
3人に疲れの色が見え始めた頃にトモくんが登場。ヒーローは遅れて現われる。4人の心がひとつになった。
授業、バイト、体調不良、よくわからない理由などで来られなかったみんなの分まで頑張ろう。
穴を掘る銀次がハッスルしすぎて天井貫通。吹雪の中で必死の修復作業が行われる。
完成したときには午前3時をまわっていた…。