クマ研の紹介
クマ研の歴史
1989年、岐阜大学ツキノワグマ研究会の前身である岐阜大学ツキノワグマ研究グループが結成され、
世界遺産で有名な岐阜県大野郡白川村で1995年まで活動を続けました。
その後一旦休部していましたが、1999年に岐阜大学ツキノワグマ研究会(略して岐大クマ研)に改名され、
調査地を岐阜県本巣郡根尾村(現在は本巣市根尾)に移して活動を再開しました。
2005年度2007年度まではフィールドを白川村に戻し、岐阜大学21世紀COEプログラムの一環として新たな調査研究を行いました。
現在は、根尾で調査を行っています。
クマ研の活動
岐大クマ研では次のような活動をしています。
1、生息環境調査
・踏査
調査地の山の中を歩き回ります。
歩きながら、どんな植物が生えているのかを調べたり、クマの痕跡(フン・食痕・足跡など)を探します。
・シードトラップ調査
木から落ちてくる種子をとる罠(=シードトラップ)を森の中に設置して、
クマの秋の重要な食物となるブナ・ミズナラの豊凶を調べています。
2、食性調査(糞分析)
山の中で見つけたクマの糞の内容物を分析し、クマが何を食べているかを調べます。
また、シードトラップによる豊凶調査の結果と照らし合わせてみたりもします。
3、捕獲〜ハンドリング(のお手伝い)
ドラム缶式罠でクマを捕獲。麻酔で眠らせて身体データを取り、研究材料となるサンプルを採取します。
その後、首輪型発信機を装着し、放獣します。
(現在ハンドリングは岐大クマ研では行っていません)
4、行動追跡(ラジオテレメトリー)
首輪から発信される電波を八木アンテナでキャッチ。クマの現在位置をわりだします。
2006年度からはGPS首輪型発信機も導入して行いました。
(現在ラジオテレメトリー調査は岐大クマ研では行っていません)